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[焚き口・炭材積み・煙突の設定完了]

?E木酢液の採集冷却装置をつくる
モウソウ竹の節をくり抜いて、煙突から出る煙をこの竹筒(10cm×400cm)を通して冷却する。冷やされた煙は水滴となって竹筒の内部を伝わって落ちる。その液(木酢液)をバケツに溜める装置。木酢液は土壌改良剤として注目を集めている。
三脚を組んで、この上に竹筒をのせる。
?F点火
焚き口から火をつける。煙突から勢いよく煙がでるまであおぐ。その時間は約2時間程度。交代で火の管理を行なう。

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[点火、煙突から煙が出はじめる」

?G炭化の進行中
焚き口を徐々に狭めていき、空気の量を調節する。炭窯の中の温度は275℃になる。煙突からの煙の温度は75℃にもなり、炭化の進み具合により、煙の色が水煙→白煙→青煙→煙切れと順に変化していく。
炭化が進行していくと、炭窯を覆う土の色が乾き、窯が徐々に縮小していく。
?H焚き口を閉め、煙突を抜く
2日目を迎える。昨日までの炭窯は円墳のような形をしていたが、今朝はほぼ平な状態になっている。窯の中で炭化が進んだことが外観してよくわかる。
焚き口を閉め、煙突を抜き取り、窯の中の火を消化する作業に入る。
?I出炭開始
12時に出炭を行なう。火を入れてから22時間が経っている。窯を覆っていた土をゆっくり取り除いていく。
トタン2枚を両側にどかす。ボロボロになったトタンを見れば、窯の内部はかなりの高温であったことが想像できる。
?J出炭
2日間にわたった炭焼き体験。窯の中から取り出した木炭は、みごとに出来上がっていた。「炭だ、炭だ!」感動の声が上がる。手に取ってみると、木口面が不思議な輝きを持ち、随分軽くなっていた。トウモロコシ・マツボックリの炭も出来ていた。

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[出炭開始出来てるぞ!興奮が走る]

―参加者の感想―
[徹夜の炭焼き]建築科3年男子
炭焼きと言うのは、どうやって作るのか全く知らなかった。始める前はすぐ出来るものだと思っていたが、作業に取り掛かるととても根気のいる作業で、時間が長く感じられた。
窯を開けるときは異常な興奮を覚えた。木炭は70%の出来だった。でも、ひょうたん・

 

 

 

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